指標

PSR(株価売上高倍率)とは?使い方や目安までわかりやすく徹底解説します!

こんにちわtachann(@tachann)です。

株を勉強し始めると真っ先に目に入るのが「PER」「PBR」などの指標ですが、このページに来られた皆様は「PSR」って知ってますか!?

日本ではあまり知られていないPSRですが、アメリカでは有名な指標です。

ケン・フィッシャーというアメリカの有名投資家がスーパー株式を見つけるために好んで使っていた指標です。

スーパー株式とは一時的なグリッチ(不調やアクシデント)で人気(株価)を下げたスーパー企業を洗い出して、数年以内に株価が3〜10倍になる銘柄のことを指します。

ケン・フィッシャーは著書の中で

「PSRこそ人気を測るほぼ完璧な物差し」

「高いPSRは有毒」

「他のどんな指標よりもPSRが低い銘柄を使うことが市場で1番勝てる条件」

とまで言い切っています。

ほんとかよ・・・

ケン・フィッシャーって誰だよってなるかもしれませんので念のため。かの有名なバフェットの師匠の1人であるフィリップ・A・フィッシャーの息子さんです。

PERやPBRが割安な銘柄を探すのに対して、PSRは人気を測る指標として使われるケースが多くベンチャー企業や成長性は高いが赤字状態の会社の株価の割高・割安を測る指標として使われますよ。

成熟した企業にはあまり向いてないかもしれませんね。例えばトヨタなどの大手が株価10倍も考えにくいってことです。

本記事ではそんな「PSR(株価売上高倍率)」の使い方や計算方法などについてわかりやすく解説します。

PSRとは

PSRは「Price to Sales Ratio」の略称で、日本語では「株価売上高倍率」と言います。

言葉の通り売上高に対して株価が割高か割安かを測る指標で、その会社が赤字だろうが計算できます。

通常、PERは赤字の会社では測れませんPBRも債務超過していれば測れません。PSRはどんな状態でも売上さえあれば計算できる最強ツールなのです。

PSRの計算方法

PSR=時価総額÷売上高

✅PSR=株価÷1株あたりの売上

個人的には時価総額で計算した方が簡単で楽です。

時価総額は実際には発行株数×株価で計算するのですが、Yahoo!ファイナンスや各証券会社でも表示されていますよ。

PSRの目安

PSRは一般的には20倍で割高1倍以下で割安と言われています。

時価総額よりも売上が多ければ割安って捉えればいいですよ。

しかしながら、PSRには落とし穴もあります。それは利益率が高い企業はPSRは高くなり、利益率が低い企業はPSRは低くなる傾向があります。

例えば利益率が低い業種の代表的な食品業界などを筆頭とする製造業で、売上に対して利益率は低くなりがちです。株価としても利益率が低いので売上の割には上昇しづらく結果としてPSRは割安になります。

逆に利益率が高い業種の代表的なIT業界などは、設備投資などが不必要で売上に対して利益率が高くなりがちです。株価としても利益率が高いので上昇しやすく結果としてPSRは割高になります。

なので異業種間でPSRを比較しても、無意味なので目安は目安として比較する時は同業他社と比べるのが正解になります。

次に昨年度、今年、来期など過去のPSRと将来のPSRがどのように推移しているかと見ていくのも1つのやり方になりますよ。

じゃあ実際にどうやって使うのかというと、、

PSRの使い方

PERは赤字の会社では算出できない。

PBRは債務超過の会社は算出できない。

PSRは売上と株価の相関性なので、どんな会社でも算出できます。ここがミソになります。

上場したばかりの会社は赤字だけど上場と言ったケースがわりとあります。

例えば、マネーフォワード・メルカリなんかも赤字だけど上場してます。このような会社の株価をどう評価するかという点でPSRは役に立ちます。

赤字でも売上がしっかり伸びていれば、会社としては評価されます。

具体例

マネーフォワードのPSR

資産管理・自動家計簿サービスとして有名なマネーフォワードですが、2017年9月29日に上場しました。初値は3,000円を付け、未だその価格は下回っていません。

何故赤字なのに株価は落ちないの?

執筆時点での株価4,050円(時価総額は910億円)でPSRを見ていくと、

年度 売上(百万円) 純利益 PSR
2015 441 -1,142 221倍
2016 1,542 -888 59倍
2017 2,899 -842 31.4倍
2018 4,650 -630 19.6倍
2019予 6,500 -330 14倍

このように株価が4,050円だとするとPSRは売上が伸びるにつれて割安へと下がっていきます。

割安になるから株価は買われるよね。

マネーフォワードが成長性が高いのでPSRは20倍が適正だと仮に市場が判断している場合、2019年の売上6,500百万円を達成すれば時価総額は1,300億円まで上昇します。

6,500百万円×PSR20倍=1,300億円

株価でみると5,785円あたりです。このように企業が計画している来期売上予測からPSRを使って株価の上値目処をつけることもできます。

メルカリのPSR

2018年6月19日に上場したメルカリは有名なので知っている方がほとんどじゃないですか?

「スマホでカンタン!フリマアプリ」のメルカリは公募価格3,000円で初値5,000円でしたが、残念ながら公募価格割れとなってますね。

執筆時点の株価2,672円(時価総額5,038億円)でPSRを見ていくと、

年度 売上 純利益 PSR
2016 123億円 -0.4億円 41倍
2017 220億円 -42億円 22.9倍
2018 357億円 -70億円 14.1倍
2019 600億円 -45億円 8.4倍

マネーフォワードと同様に売上が上がるにつれてPSRも割安になっています。

ですが、株価は落ちてしまいました。

この要因としてはマネーフォワードは赤字額はそのままに売上を伸ばしているのに対して、メルカリは売上と同じように赤字額を広げてしまった点にあると思います。

売上が順調に伸びていてPSRが単純に下がるから割安で買いというわけではなく、利益面もしっかりと見ていく必要があるんですね。

PSRは売上から判断する指標

ここまでご説明したとおり、PSRは利益を軸に判断するPER資産を軸に判断するPBRと異なり、売上を軸に判断する指標です。

数字が高いほど割高、低いほど割安と考えて間違いではありませんが、どうしてもPSRの指標では利益面を全く考慮していない点が注意が必要です。

PSRが現時点で高いということは、それだけ来期・将来の売上の伸びを投資家が期待しているわけです。

PSRの高い赤字の新興企業では「売上が伸びるストーリー」が崩れると一気に株価が崩れる可能性があるので注意が必要です。

また何かしらのアクシデントで株価が急落するとPSRは一気に割安水準へと落ちます。このような企業を狙い買いすると、ほとぼり冷めた頃に価格が戻ったりします。利益と異なり売上は大きく変わりづらいからですね。

株価が10倍と大化けする可能性があるのもこのようなPSRが年々下がっていく銘柄やアクシデントで急落した銘柄などのスーパ株式なので、ぜひ投資に取り入れてみては如何でしょうか?

もしPSRをもっと勉強したいって方は↓の本をお勧めします。PSRの使い方やスーパー株式のことを勉強するなら絶対の一冊だと思いますよ!
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30歳のごく普通の二児パパサラリーマンです。 家計のやりくりもすべて自分がやってまして、お得な情報や資産運用の情報をコンテンツとして役立つブログを配信していきます。 普段の「ほのぼの」もたまには・・・