指標

【株を始めるその前に】PERの意味と使い方を誰でもわかるように解説するよ

こんにちわtachann(@tachann)です。

株主優待が欲しいから企業の株を買う。
配当金が欲しいから企業の株を買う。
値上がりを期待して企業の株を買う。

色んな目的で株式投資を始めたいと思う方は多いですが、何をもってその企業の株が割安だと評価するのでしょうか?

本記事は株式投資における指標の1つである「PER」の意味とその使い方について、株をしたことない人にもわかりやすく解説していくよ!

PERとは

「Price Earnings Ratio」の略でPERと呼ばれていますが日本語では「株価収益率」って呼びます。

いきなり難しい言葉が出てきたけど、身構えなくてもいいよ!中身はそんなに難しくないですよ。

PERは10倍とか50倍という風に記載されますが、このPER〇〇倍という数値を簡単な日本語で説明すると、

PER〇〇倍

「1年間で得る利益が全く変わらない事を大前提にすると、〇〇年で投資金額が全額回収できる」

という意味になります。得ることのできる利益が〇〇年の間全く変わらないって事が大事です。

そう聞くとPER50倍ってちょっと怖いと思いませんか?10年〜20年に一回ぐらいの頻度でチャイナショックなどの暴落はありますし、リーマンショックなどの大暴落も考えると50年間という期間で投資金額を回収できるというのは長すぎると感じますよね。

PERの計算方法

ざっくりと言えば、〇〇年で投資金額が回収できるPERですが正式な計算方法があります、

株価を「1株あたりの純利益」で割った数値がPERとなります。

「1株あたりの純利益」をEPSって呼ぶよ。四季報や証券会社でも1株益って書き方とかでも書いてあるよ。

PER=株価÷1株あたりの純利益

ここで具体例を上場している全く同じ業種でライバル企業のA社とB社が市場では下記の株価だとします。どっちが割安でしょうか?

銘柄 株価 1株あたりの純利益
A社 1,000円 20円
B社 5,000円 500円

この場合のそれぞれのPERはわかりますでしょうか?

A社:PER=1,000円÷20円=50倍
B社:PER=5,000円÷500円=10倍

PERだけで判断すると一見、A社の方が株価が1,000円と安く見えますが、実際は市場においてはB社の方が割安だと判断されていることになります。

割安と言われているB社の株価はどうしてA社よりも高いの?株価は高いのに割安?どういうこと?

これは「1株あたりの利益」に原因があります。発行している株式の数が多いと1株あたりの利益は減ります。

銘柄 発行株数 株価 純利益 時価総額
A社 10,000株 1,000円 200,000円 1,000万円
B社 2,000株 5,000円 1,000,000円 1,000万円

このような表で表してみました。

時価総額=株価×発行株式数

時価総額では全く同じ会社ですが、株価は大きく違いますよね。これは発行株式数が少ないため1株あたりの株価が高くなるんですね。

この表には1株あたりの純利益の記載はありませんがこのままPERの計算もすることが出来ます。

PER=時価総額÷純利益

今回のA社とB社では株価はB社の方が高いものの、PERはB社の方が低く割安であるわけです。

ここで問題置いておきますね。

【問題】トヨタ自動車の2018年度のPERは何倍ですか?

株価:6,500円
発行株数:3,262,997千株

答えはこの記事の一番下に書きますね。レッツトライ!

PERの計算方法を思い出してくださいね。

PERの使い方・注意点

さてPERの意味や計算の方法についてはばっちり理解できたと思います。次にその使い方についてお話ししたいと思います。

PERが低いと割安だから、買っておけば値上がりも期待できる?

果たしてそうでしょうか?裏を返すと何か理由があるから低いPERになってるとも言えませんか?

純利益の中身を考える

PERの数値は純利益とその時々の株価によって大きく変わります。
具体例を書いてみますと、

昨年、C社が500億円の純利益が出たときます。その時のPERは10倍。ですがその利益の中身を見ると不動産を売却した利益が450億円で、実際の本業では50億円の利益です。C社は今年も決算を迎えますが、昨年のような不動産の売却益はありません。今年のC社の純利益は本業の利益50億円のみです。

この時PERはどう動くと思いますか?

PER10→PER100となります。

一気に数値がアップしますね。
「PER100」ともなれば株価は適正な水準まで戻ろうとします。純利益は変わらないので、PERを下げるには株価が下がるしかありません。株価はそのため下落をするということですね。

つまり、純利益の中身が一過性なのか本業の実力なのか確かめなければPERは使いこなせないということですね。

成長率を考える

PERは純利益に基づいて算出されるわけですが、純利益は毎年変わりますよね。例えば毎年20%成長を続ける企業がいるとすると、株価が上がらなければPERは年々下がります。

年度 1株あたり純利益 PER
2018年 100円 20倍
2019年 120円 16.7倍
2020年 144円 12.9倍
2021年 173円 11.6倍
2022年 208円 9.7倍

PER=株価÷1株あたりの純利益

分母が上がるわけですから、PERは下がります。ですがPERが下がりすぎると割安と思う人が増えてその企業の株を買いますよね。そうすると株価が上がりPERは元々の位置に戻ると言った動きをします。

2022年にはPERが半減以下になります。そのため毎年20%成長する事が約束された企業は5年後を見越して2018年度の時点ではPERが高く評価されたりします。

ちなみに日本平均株価の平均PERは10〜15倍くらいで、アメリカのNYダウの平均PERは30倍くらいです。

日本の方がPERでは割安なのにアメリカの株価の方が好調なのは、アメリカの方が経済が成長すると市場では判断されているからPERが高くても買われているんですね。

同業他社を考える

PERは業種によって平均PERの水準が大きく異なります。有名なのは下記の通り。

平均PERが低い業種

●銀行
●保険
●不動産
●商社

これらの業種の企業はどの企業を見てもPERは低めの傾向があります。リスクが高いと考えられていたり、理由は様々です。

平均PERが高い業種

●創薬ベンチャー
●IT企業
●ゲーム(ベンチャー)

マザーズ市場などのベンチャー企業に多いです。PERが高くても株価が下がらず株価が買われるという事は現時点の企業に期待しているのではなく将来の企業を期待して購入しているわけです。

10年後に純利益が1億円→100億円になる「かもしれない」というベンチャー企業がいればPERが高くても買われるわけですね。

実際に10年後に純利益が100倍になれば現時点でPER100でも10年後PER1ですからね。

つまり「PERが10倍以下で割安だ!」と安易に飛びつくのではなく、同業種と比較して「割安か割高か」との判断が重要だという事ですね。

PERの確認は簡単

毎回毎回PERを計算するのって面倒ですよね。各証券会社や色々なサイトでも指標を確認する事は出来ます。

サイトごとにそれぞれPERの算出方法が異なるので幾つかのサイトで確認しましょうね。「実測値や予想値」や「単独や連結」など、どの数値を基に算出しているか異なるためです。

SBI証券

Yahoo!ファイナンス

モーニングスター

これらサイトでも確認する事ができますのでご参考にしてくださいね。

まとめ

●PERは企業の株価が割安か割高かを判断するためのモノサシです。

PER=株価÷1株あたりの純利益

PER=時価総額÷純利益

計算方法は上記の通りで、一般的な割安な水準は10倍〜15倍以下と言われています。ですが業種ごとの水準が大きく異なるため同業他社との比較が必要です。また計算の基となる純利益の中身や将来の成長を加味した上で総合的に判断することも重要ですね。

今回はPERの解説でしたが、どの指標も万能という訳ではありません。あくまでツールの一つです。指標を勉強するのであればこの本が一番参考になりますので是非読んでみてください。

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問題の答え合わせ

問題】トヨタ自動車の2018年度のPERは何倍ですか?

株価:6,500円
発行株数:3,262,997千株

時価総額:6,500円×3,262,997千株=21兆2,095億円
PER=時価総額(21兆2,095億円)÷純利益(24,939億円)=8.5

ちなみに同じ株価で2016年と2017年のPERも記載しておくと、

2016年:PER9.1
2017年:PER11.6

如何だってしょうか?正解していた皆様はもうPERの計算の仕方は完璧ですね。四季報を読み漁ってください。

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