指標

キャッシュフローで分類すべき3つの企業の型。企業の稼ぐ力を見極めよう。

こんにちわtachann(@tachann)です。

株式投資を始めたい。

就活生だけど検討している会社は黒字か赤字かどっち?

会社の経営状態を知る材料としては大きく貸借対照表、損益決算書、キャッシュフロー計算書の3つに分けられ総じて財務三表と呼ばれます。本記事はその財務三表のうちのキャッシュフロー計算書について書いています。

キャッシュフローを学ぶと会社の稼ぐ力がわかりますよ!

キャッシュフローとは

企業のお金の流れをキャッシュフローと呼び一定期間に流入したらお金をキャッシュインフロー、流出したお金をキャッシュアウトフロー総称としてキャッシュフローと呼びます。

なんだか難しそうに思えるけど、一般家庭の家計に置き換えると簡単だよ。

手取りがキャッシュインフロー

使ったお金がキャッシュアウトフロー

残ったお金がキャッシュフロー

こんな風に捉えてたらいいと思うよ。

3つのCFと現金同等物

SBI証券のアプリで見ることのできる画面のスクショです。2015年のある企業のキャッシュフローを示してます。CFってのはキャッシュフローですね。

キャッシュフローにも3つ種類が書いてありますよね!?一番下には現金等ってのも書いてます。

キャッシュフローは大きく3つあるんだ!

①営業CF

②投資CF

③財務CF

それぞれわかりやすく説明していくね。

営業CFとは

本業による収入と支出の差額です。つまり最終的に手元にいくら残るかがここで分かります。

営業CFがプラスの場合、本業が順調である事を指します。(本来、会社はプラスにならないと事業として成立していません)

逆にマイナスの場合、本業が苦しく慢性的にマイナスが続くようであれば倒産リスクが高い企業とも言えます。

ここが一番大切なキャッシュフローです。この数字が赤字ってことはその会社は事業でも儲けていない=稼ぐ力がないってことを表しますよ。

家計に置き換えたら、手取りよりも支出が大きくて毎月赤字の状態です。

そう考えるとやばいでしょ?

投資CFとは

固定資産(建物や土地など)や株、債券などの取得や売却した際のお金の流れです。

通常、企業は事業拡大のため投資を行う事が多くて優良企業であればマイナスになる事が多いです。お金を使うわけなのでマイナスになるんですね。

逆にプラスの場合は会社の資本(固定資産や株やら)を売却した金額が投資より上回ってるということです。この数値がプラスマイナスはその時々で決して一概に判断はできません。

手元にお金がなく苦しいため資本を売ったのかまではこの数値だけではわからないからです。

ここは少し難しいかもですが、本業以外の収入支出と捉えて大丈夫です。家計に置き換えると車を売却して入手したお金と言い換えれるかもしれませんね。

実際には車も資産なので、帳簿上の車の評価額と実際売って手にしたお金がどっちが多いのかによってプラスになるのかマイナスになるのかが変わります。

財務CFとは

金の不足分をどうやって補填したのか、借金をどう返したのか?などを表します。

株主配当や自社株買いをしたり、借金返済をした場合はマイナスになります。その逆にお金を借りたり株を発行したりしてお金を調達するとプラスになります。

優良企業はマイナスになる事が多いです。ただ投資を積極的に行い事業拡大を図る企業は資金調達のためにプラスになる傾向があるので一概にどっちがいいかはわかりません。

これも家計に置き換えると、家のローンを繰り上げ返済なんかすると財務CFはマイナスになります。借金は減るけど、リアルタイムのお金が減るからマイナスです。

現金同等物とは

「手元にある現金」と「3ヶ月以内に確実に流動化できる価格変動が殆どない金融商品」の総称になります。

従ってここに落とし穴があるのですが、例えば一年定期などの預金は含まれません。
ですので本質的な預金というのは貸借対照表の「現金及び預金」の項目も合わせて見た方がわかります。

以上が大きく3つのCFと現金同等物の説明になります。ここからは応用編です

フリーキャッシュフローについて

営業CF+投資CF

フリーキャッシュフローは営業CFと投資CFを足して求めます。

投資CFは本来事業拡大や事業維持を行うためマイナスの値となり、会社が営業活動で稼いだキャッシュから、現在の事業を維持するために投資しなくてはならない資金を差し引いていることになります。

フリーキャッシュフローとは言わば自由に使える資金とも言い換える事ができ、フリーキャッシュがプラスになる事で借入金の返済や預金の増加が可能になるので、フリーキャッシュフローは多ければ多いほど経営状態は良好だともいえます。

逆にフリーキャッシュフローがマイナスの場合、会社には自由に使える資金がなく、会社を維持するためには資産の売却や金融機関からの借入れなど、資金を調達することが必要となります。

ただし業績好調な企業でも数年に何回かは大規模な設備投資を行う際に投資CFが膨らみフリーキャッシュフローが一時的にマイナスになるケースもあります。

フリーCFで分類した3つの企業

安定企業型

営業CF:3,368
投資CF:▲2,089
財務CF:▲483

数字:百万円

営業活動で34億円を得て投資に20億円使っています。差し引きしたフリーキャッシュフローは14億円ですね。

その内、株式配当や自社株買い・その他借り入れ等も含めて5億円使っているので最終的に9億円内部留保できる計算になります。

本業も順調で安定的に経営を行っている安定企業型に分類できます。

積極投資型

営業CF:4,180
投資CF:▲3,595
財務CF:2,259

数字:百万ドル

ちなみに上記のは米Amazonの2012年度12月のキャッシュ・フローになります。

営業活動で42億ドル得ており、そのうち投資に36億ドル使っています。

フリーキャッシュフローはいくらでしょうか?

6億ドルですね!

投資CFが増えているのは、23億ドルをなにかしらで調達していることを表します。手元に稼いだ6億ドルあるのに、さらに資金調達してますよね。

さらなる投資を考えている可能性があるとも捉えることが出来るわけです。

経営不調型

営業CF:▲81,075
投資CF:7,110
財務CF:51,637

数字:百万円

これはシャープの2013年度3月のキャッシュ・フローになります。

本業では81億円の赤字です。フリーキャッシュフローはいくらかわかりますか?

-74億円です。

手元から74億円無くなるのと同じですよ。財務CFがプラスになっているのもなにかしらの手段で資金調達をしたため51億円のプラスが書いてあります。

それでも23億円の赤字を残す結果となっています。この状態が続いてしまい内部留保分を使い果たして資本売却できるモノも無くなれば会社としては倒産の一途を辿ります。

この単年でのキャッシュ・フローだけで判断するのであれば経営不調型企業です。

ちなみに、執筆時点でのシャープのキャッシュフローを見てみると

キャッシュフローは改善されてます。営業CFはプラスになっているので一旦の危機は脱したとも言えますね。

まとめ

・長期投資で株を買う時

・就職で企業分析するときに

このような場合は長期に渡って1.安定企業型となっている企業を選択すれば財務的には問題ないとも言えます。

IT業界やベンチャー企業など成長著しい企業では2.積極投資型になるケースは多く、就職活動中や株価の爆発を期待する場面ではこういった企業も選択してもいいかもしれません。

3.経営不調型は現状では厳しく見送った方が懸命とも言えるでしょう。

ただし単年で判断するのではなく複数年で判断を行う方がより健全性がわかります。また財務三表の残りの2つも見る事でより判断が正確になります。

就活中の方、会社勤めの方は自分と関係のある会社のキャッシュフローを見てみませんか?

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